その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日――直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。

自由を求める曲が閉鎖的な田舎の空間に暮らす主人公のお金という実弾を求める感覚と呼応する。
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かつて実習留学生としてやってきた私の妻・小翠(シャオツイ)。表示されない海沿いの街の地図を片手に、私と彼女の旅が始まる。記憶と存在の不確かさを描き出す、第160回芥川賞候補作。

小説後半の雰囲気とこの曲のテンションや偽物が手を繋いで全てを映しているって、という歌詞が真実でないはずのことが現実になっていく物語と合うと思いました。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

この物語は太宰治との間接的な関係があったので、それも活かしつつメロスと龍の子太郎の性格に共通点があると思ったので選びました。
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2018年本屋大賞受賞後第一作! あのころ言葉にできなかった悔しさを、辻村深月は知っている。切れ味鋭い傑作短編集。

曲の展開が立場が逆転する物語の展開と合うと思いました。
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あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在りようをあたたかく鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の三編を収録。

「代わり」ということに対して読者が抱く心情を代弁しているように思います。
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深夜の電話が、母と息子の日常を奪い去った。疑心、恐怖、そして怒り。壊れてしまった家族が、たどり着く場所は―。母の覚悟と、息子の決意。

青空の下で強く生きる主人公と合うと思います。
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純度100%の小説に、純粋な気持ちを歌った歌を。
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大泉洋が大学在学中の1997年から雑誌連載で綴ってきた幻の原稿108編と、40歳になった自身を振り返りつつ執筆した4編を一挙収録した大人気エッセイ集。文庫版では「家族」をテーマに大量書き下ろし、装画を手掛けたあだち充との対談も追加収録。「水曜どうでしょう」裏話や「大泉洋の在り方」についての独白など、「大泉洋が喋っているよう」と評された“饒舌なエッセイ”は爆笑必至、そして胸が熱くなる大泉ワールド全開の一冊。

「私」の好きでたまらないという気持ち
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「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい―。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない...。三人での交際が流行する、奇妙な世界を描いた「トリプル」など、短篇3作も併録。普遍の価値観を揺さぶる挑戦的作品集。

きゃりーぱみゅぱみゅの曲からインスピレーションを受けたということをラジオで言っていたので。
「普通」について歌っているので、それを揺さぶってくるこの小説と合うと思います。
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1918年夏、焼け爛れた戦場には砲弾、毒ガス、戦車、疾病がたけり狂い、苦熱にうめく兵士が全戦場を埋め尽す中にあって、冷然たる軍司令部の報告はただ「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」。自己の体験をもとに第一次大戦における一兵士ボイメルとその戦友たちの愛と死を描いた本書は、人類がはじめて直面した大量殺戮の前で戦慄する様を、リアルに文学にとどめたものとして、世界的反響を呼び起こした。

小説は「兵士になりたくない」ではなく「兵士をやめたい」だが、青年のシンプルな思いに重なる。
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インスタにアップする写真の中でだけ、僕らは“本当の旅”を実感できる。芥川賞受賞から2年、本谷有希子が描く現代のSNS狂騒曲!

SNSの喧騒に対する『静かに、ねえ、静かに』のメッセージと歌詞もある「コメントコメントコメント」のうるささに怒りを覚える感覚が似ていると思い選びました。
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