うぐはら 彩瀬まる やがて海へと届く (講談社文庫) あらすじを読む 死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語 Ivy to Fraudulent Game 夢想家 フカクフカク。記号のように、何度も花が答える。 何かの暗号のように、妖艶で、秘密めいた響きがそこにはある。 死んだ人間を悼むことと、永遠に醒めない夢を見続けることは、よく似ている。 それが誰かのためになることなのか、本人にすら分からない。 内臓を色とりどりの花に彩られ、白い魚から丸い石になって転生しながら、主人公は死んだ女を回想しつづける。 弔いはエゴイズムなのか。自己愛を癒す為のひとつの手段に過ぎぬのか。 死者との距離の取り方。自分が経験した出来事を物語るということ。 生者が死者からの呪縛から解放され、己の物語を語れるようになった時、真の意味で死者は弔われるのだろう。 1 0 0件のコメント 送信 シェア ひかる 彩瀬まる やがて海へと届く (講談社文庫) あらすじを読む 死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語 BUMP OF CHICKEN 宝石になった日 文が洗練されていて瑞々しい表現に心が震える。 読んでいる時は人は死んだらどうなるのだろう、と夜のような果てしない不安が襲いかかるのに、読み終わった後にはもしこうなら、死んだ人も残された人も少しは報われるかもしれないと安心してしまう。とにかく不思議な感覚になる本です。 0 3 3件のコメント ひかる 最高ですね! 0 返信する 送信 ひかる @ひかる YES 0 返信する 送信 ひかる NO 0 返信する 送信 送信 シェア 彩瀬まる やがて海へと届く (講談社文庫) 死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語 アーティスト 曲のタイトル その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する