今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編で、鮮やかに現代人の苦悩、笑い、絆、友情、想いを描写。現役中学生の目を通して「生きる」ことについて大いに考えさせられます。笑って笑って、ホロッと泣かせる、胸に迫る青春群像小説です。

生徒も先生も、男子も女子も、運動部も文化部も、イケててもダサくても、実は誰でもロンリー。
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藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

常に満たされず「SF(少し、不足)」な主人公と、"素数の様に割り切れない"曲の心情に通じるものを感じた。
素直になれず、人を見下して、怖がって。これは、そんな心が傷付き、SF(少し、復活)する物語。
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人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

私が伝染させるのは、臆病か、勇気か。最初から強い人なんていない。だからこそ迷い、逃げることもある。

冷笑が顔に張り付いた社会。「この街を救う」だの「本当の姿が僕にはある」なんて思うのは、恥ずかしい。それでも、信じて突破しなければ、PKのチャンスはもらえないのだ。
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真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

無数の歯車が噛み合うおかげで、私達の一日は無事に終わる。しかし、そこに悪意のオイルが一滴垂らされただけで、日常はいとも簡単に狂い始める。
個人的にはドラマ版の主題歌(嵐)が大好きなのですが、原作のダークな側面を際立たせる為に、小説用の主題歌を設定してみました。
物語の鍵を握る会社が「相模ネジ」という部品メーカーなので、イメージの近い曲を選べたのもよかったです(←自画自賛かよw)
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

この曲を選んだのは、事件に関わった人々を「愚か者」と嗤いたいからではありません。むしろ、自分も簡単に「突破ゲーム」に巻き込まれるのでは?という危機感からです。
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嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。

熱狂しすぎたゲリラライブは中止にできるが、憎しみに煽られた集団心理は止められない。

ギリギリの所で均衡を保っていた「平和」が誰かのおねしょで破られた時、果たして自分は冷静でいられるだろうか...
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その日、僕は“父親”になった。本音と向き合い続けた覚悟のサッカー人生。

プレーヤーとしてはベテランの域に入った梅崎選手ですが、15歳で固めた決意は微塵も揺らいでいないはずです。

彼の現在進行形の覚悟を、より多くの方に知ってもらうために、主題歌をつけました。【希望7:悲愴感3】のイメージです。
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高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。よみがえる「教室の悪意」。28歳、大人になってしまった男女の想いを描き、深い共感を呼び起こす傑作ミステリー。辻村深月の新境地。

キョウコはきっと、「こんな痛みも歓迎じゃん」と思っていたはず。周囲を取り巻く同級生たちも、みな躓きながら必死に生きている。

これはYUIの活動休止明け一発目のシングル。「凄い歌詞だ...引きこもっていたわけじゃないよね...」と子ども心に圧倒されたのを覚えている。でも、このくらい剥き出しでいるからこそ、身を削って学べることがあるのだろう。
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夜になると、僕は化け物になる。化け物になった僕は、夜の学校で、ひとりぼっちの少女と出会う―

教室という、世界中の生きづらさを凝縮したような場所。その物語に、時折ばけものが訪れる"海"の風景が挟まれるのが印象的だったため。
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入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

10年ぶりの再読。正面からぶつかって恥をかける西嶋は、やっぱり眩しい。それがきっと、周りにもいい影響を与えている。

この曲の痛快な歌詞にも通じる。失敗って怖いんだっけ?と、いい意味で麻痺していたい。

北村たちは面白い。気がついたら誰かと誰かが付き合っていたり、バラバラなようでいて、いざという時はしっかりつながっている。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

「誘われないのは誘わないから」...パーティーは待っていてもやってこない。

今ある時間、アイディア、お金から十分にワクワクは生み出せる。
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零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―。感動の青春巨篇。

社会は本気の学芸会。それがヒーローでも、悪役でも、舞台に立ったら倒れるまで演じきれ。

ふと「自分は大人って言えるのかな」などと迷いが頭を過るけれど、幕は待ってくれない。今日も叫ぼう。

「俺たちは、まだ負け犬なんかじゃない」
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商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!

「普通に、幸せになりたい」という人は多い。抽象的とは思うけれど、せめてその言葉を、明るく口にできているのならまだいい。しかし、大抵の人は目に光が感じられない。

「普通」と「幸せ」の自分軸も分からないまま、他人を羨み、恨みすぎてはいないだろうか。
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―ある日突然、あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか? 第57回メフィスト賞受賞作! 衝撃のデビュー作!

そ、そのまんまではないか...と思われるのは覚悟の上。こんなピッタリな組み合わせを見つけたら黙っていられない(笑)。

思うのは、いかに私達が「人間」の定義を狭く、狭ーくしてきたかということ。自虐的な矮小化が、人間から豊かさを奪っている?
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背中をバシッと叩いて導いてくれる、アッコさん節、次々とサク裂!妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を...(「幹事のアッコちゃん」)。敵意をもってやって来た取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ...(「アンチ・アッコちゃん」)。時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて...(「ケイコのアッコちゃん」)。スパイス絶妙のアドバイスで3人は変わるのか?そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が!?突破の大人気シリーズ第3弾。

アッコちゃんシリーズ最新作は、最後に思わず顔のほころぶサプライズが!そんなシーンで、この曲のイントロが流れたらより爽快だと思う。

ハードワークが祟ってピンチもあるが、やっぱりアッコはアッコだった!(←呼び捨て御免)
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澤田三智子は高潮物産の契約社員。現在はシャンパンのキャンペーン企画チームに所属しているが、会議が停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。会議に出すアフタヌーンティーを用意して三智子の会社に五日間通うと言い出した。不安に思う三智子だったが...!?表題作はじめ、全4編を収録。読めば元気になるビタミン小説、シリーズ第二弾!

喧嘩を売っているわけじゃない。罵倒しあいたいわけでもない。ただ「逃げるな!」と言いたいのだ。

相手と向き合えば、自分の心の角度が変わる。「傷付ける」意外の用途で言葉を使えるようになる。煮詰まったら、おやつにしよう。
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この曲にヒップホップっぽい曲が付くのが新鮮でした!すごくいいと思います~~~!!
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SNS・会社・友達...ここにいない誰かからココロを守る64の考え方。そっか...今ごろパフェとか食ってる...そう思ったら、嫌な気持ちが頭から消えた!現代社会の悩みを解決する、目からウロコのちょっとした「考え方」のヒント。

他人のキラキラにイライラ。グラグラな評価を気にしてフラフラ。

「知りたいけどめんどくさい、めんどくさいけど気になる」

そんな気持ちも分かるけれど、無駄な怒りは疲れるだけ。SNSは、楽しく使わないともったいない。
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中学三年の祐人は、いつも薫、理奈、春樹とプラネタリウムのある科学館で過ごしていた。宇宙に憧れる四人は似た夢を持ち、同じ高校に進む。だが、月日が経ち、祐人は逃げた。夢を諦めて町役場で働く彼は科学館を避け、幼馴染の三人をも避け続ける。ところが、館長の訃報を受けて三人に会うことに。そこで科学館の閉鎖を知り...。瑞々しい筆致で描かれる青春群像劇。第29回小説すばる新人賞受賞作。

広がる宇宙、後悔の傷跡、空を見上げた日々。
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誰にでも恋愛の奇跡は起こる―。「夢をかなえるゾウ」の著者水野敬也が贈る愛と笑いの長編恋愛小説。文豪スタンダールの名著「恋愛論」のノウハウを超訳。愛の国フランスの恋愛エッセンスが自然と学べます。

ファム・ファタルになりきれず、空回りする主人公に痛さと共感を覚える。
激しい思い込みは、使い方次第。諸刃の剣ではあるけれど、それこそが歴史を動かしてきた。
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あたしってなんでこんな生きてるだけで疲れるのかなあ。25歳の寧子は、津奈木と同棲して三年になる。鬱から来る過眠症で引きこもり気味の生活に割り込んできたのは、津奈木の元恋人。その女は寧子を追い出すため、執拗に自立を迫るが...。誰かに分かってほしい、そんな願いが届きにくい時代の、新しい“愛”の姿。芥川賞候補の表題作の他、その前日譚である短編「あの明け方の」を収録。

嫌いなもの、苦手なものが多すぎる世界の中で、あなたの存在だけを求めている。

鬱屈しているようでいて、まっすぐな部分もあるペアリング。
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