ひかる 辻村深月 冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) あらすじを読む 雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。第31回メフィスト賞受賞作。 ヨルシカ ヒッチコック ラスト3章で騙された。 雪の降る日に突如8人の生徒が校舎に閉じ込められ、みんなの記憶から抜け落ちている「あの日に自殺した生徒」を思い出すサスペンス。 まさか自殺したのはあの人だなんて。 まさかあの人のエピソードがそういうことだったのなんて。 高校生一人一人の繊細な心理描写と精巧かつ大胆な騙し絵のように組み立てられたストーリー。 辻村深月の才能はこの小説においてすでに十二分に発揮されていた。 選曲はヨルシカの『ヒッチコック』。文化祭のポスター。ヒッチコックのようなサスペンス。 「先生、人生相談です」 「このまま生きてもいいんですか」 5 1 1件のコメント ゆうや aa 0 返信する 送信 送信 シェア 本藤安樹 梶井基次郎 檸檬 (角川文庫) あらすじを読む 私は体調の悪いときに美しいものを見る贅沢をしたくなる。しかし最近は馴染みの丸善に行くのも気が重い。ある日檸檬を買った私は、その香りや色に刺激され、丸善の棚に檸檬一つを置いてくる。現実に傷つき病魔と闘いながら、繊細な感受性を表した表題作ほか、「城のある町にて」「雪後」などを収録。 ヨルシカ 爆弾魔 くそったれ、全部爆発してしまえ 2 0 0件のコメント 送信 シェア 青い蝶🦋 小川洋子 ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) あらすじを読む ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している“創作者の家”。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた―。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。第32回泉鏡花賞受賞作。 ヨルシカ 藍二乗 藍二乗は、i(虚数)の二乗、-1です。何かが足りず、虚ろな感じがします。ブラフマン(謎の生物)が主人公の子供っぽい人格(エス)を象徴していて、それを捨てるように要求されるお話にも思えるため、夢を零して唯一残った愛の対象を歌うこの歌がぴったりに思いました。 1 0 0件のコメント 送信 シェア たね 優 さよなら、またね。 (IDコミックス) あらすじを読む 絵は、今も描いていますか? 私が寄せ書きに似顔絵を描いた篠原くん。難しい病気にかかってしまった君に、私はテキトーな絵を描きました。ひょろりと背が高くて、猫背で、めったに学校に来ないから、「透明人間」って言われてた君が、化けて出てくるなんてね。切なくてほろ苦い思い出をつづった表題作『さよなら、またね。』の他、大好きな先生の為にウエディングドレスを試着する『なつのいと』。中学の時、つけられたアザがいつまでも消えない『きずあと』など、美しいイラストで紡がれた、切なくて懐かしいフルカラー作品集です。 ヨルシカ 雲と幽霊 優さんが同人誌でこの漫画を出していた時からこの作品のファンでした。 優さんの描く優しい水彩の世界と ヨルシカの透明感が個人的にマッチするなと思って選曲しました。 1 0 0件のコメント 送信 シェア かかか 宮沢賢治 よだかの星 あらすじを読む みにくい鳥だと、みんなからいじめられるよだか。タカからは「名前を盗った」とどろぼう扱いまでされ、返さないと殺すと脅される始末。居場所がなくなったよだかは、あちこちをさまよい、ついには……。 現在のいじめ問題にも語りかける宮澤賢治の切ない名作を、原文のままに読みやすく改編しました。 ヨルシカ 靴の花火 この曲のPVで、よだかの星の文章が使われていたからです。 歌詞も作品の雰囲気にピッタリなので、是非聞いて頂ければ。 1 0 0件のコメント 送信 シェア