邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。

邪のルールに刃向かう希望をくれたのは、正義でも道徳でもなく、たった1人の味方でした。(正確に言えば、あと数人いたけれど)

闇に堕とすための「人形」として出会わされた存在を、本気で愛する。主人公の静かな復活劇が胸を打ちます。
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ユーロポール連絡員・村野隼介の任務はサッカー八百長賭博の摘発。そして、ひとりの少年を救い出すこと。かつての恩師が殺された。八百長に加わり、逃亡した元アカデミー生を救出に行った末の惨劇だった。亡き師に報いるため、村野は欧州サッカー界の闇に切り込んでいく。危険な任務に就く熱き捜査員たち、汚れた金で私腹を肥やす悪党ども、利用される無垢な選手たち―それぞれの思いが交錯し、クライマックスに慟哭必至のサスペンス長編!

スポーツの外で違法な賭けをしてはいけない。スポーツの中の「ギャンブル」を守るために。

「何があっても、譲れない。そんな勝負が、誰でもきっとあるはずだろう?」
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「黒いインクで冴えた光を 白い余白にたたずむ闇を」
誰に無駄だと言われようが、たとえ世界を狭くする行為だろうが、書いて、書いて、書いていくだけだ。
こんなご時世だからこそ、書いてる場合ですよ。
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ニックは三十四歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、二年前、妻エイミーとともに故郷ミズーリに帰ってきた。しかし都会育ちの妻にとってその田舎暮らしは退屈きわまるものだった。結婚五周年の記念日、エイミーが、突然、謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのない夫ニックに嫌疑がかけられる。夫が語る結婚生活と交互に挿入される妻の日記。異なるふたつの物語が重なるとき衝撃の真実が浮かび上がる。大胆な仕掛けと予想外の展開、「NYタイムズ」で第一位に輝いた話題のミステリ登場。

行方不明になった愛する女性の帰りを、祈るように待ち続ける...はずが、事態は思わぬ迷宮へ。

そして、命がけで戻ってきた彼女は、男に「震える本音」を言い放つ。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

今日、あの場所に行かなければよかった?どう動けばよかった?何を言えば?言わなければ?

答えなんか、誰も知らない。
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家庭裁判所調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑な上司・陣内の存在だった!読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語。

陣内さんの存在、それこそが「自由という名のブランド」である。

無責任ではない。責任の果たし方がトリッキーなだけだ!
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めっちゃ陣内さんっぽい曲ですね
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どうして伝わらないのだろう。こんなに近くにいるのに。ふたつの国で悩み、立ち上がる人々の青春を描く傑作長編。

♪こんな時代に生まれました

で納得できたら、どんなに気が楽だろうか。差別することも、されることも。
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無気力系男子・岳文が恋に落ちるのはいつも一瞬、そして全力―第160回芥川賞受賞作家がおくる、ピュアで無謀な恋愛小説!

真っ直ぐ伝わる気持ちほど、実はテクニックが詰まっている。
一方で不器用な想いには、裏があると思われてしまう。

だから、伝えたいことがシンプルであればあるほど、林檎みたいに真っ赤になる。言葉の裏にあるものなんて、何も知らなかった頃に戻りたい。
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「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

♪凄かった、マジ笑った、ハイ終わり...▼小説はLINEもTwitterもない時代設定だが、『裸の王国・エピソードゼロ』と称しても過言ではない内容です。
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あらゆる不幸を背負い込んだ二人の最凶女子が、この世のすべての理不尽に、マシンガンをぶっ放す!“青たんだらけのビルドゥングスロマン”、ついに解禁!!

人が落ちる所まで落ち(堕ち)、まさに忌の際で生まれ変わる様をイメージしました。

結末は、正しいか否かよりも「面白いか」が重要だと思う。このフィクションのラストは、素敵に心を撃ち抜いた。
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人材派遣会社に勤める田町譲。平凡な男のブラックな日常生活を勇気づけるのは、幼い頃に憧れていた野球選手と、長らく会っていない元同級生の日記だった―。第30回小説すばる新人賞受賞作。

それまで、『メトロ・フィルム』は好きだけど、主人公の「僕」が少し嫌いだった。自分の持っていない、心の安定を持っている気がしたから。

でも、この本を読んでから、秦さんの歌うこいつも、もしかしたらギリギリなんじゃないか?と想像した。

これは、夢は無いけど希望はあるという、不思議な小説だ。
そもそも、他人のことを投げやるように「安定」と言うのは、自分の人生も大事にしてません!と宣言するようなものだ。
やっぱり、止めようと思った。
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「いつまでも続くわけないだろう」とは、メンバーの誰もが薄々気付いているのかもしれない。しかし、衰えても脅されても、ロマン探しに終わりはない。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

何かいい事ないかな~って、心の声が漏れてきそうな日常。そこに「ちょっと変、だけど面白い」人たちが入り込む。皆で悩んで、学ぶのです。
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蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる―。「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、スナックのママをしているあざみさん...さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。心ふるえる長篇小説。

心が開くまで進んでいけ。つぼんだままでいては、誰も蜜を運んではくれないから。
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孤狼の命が尽きる時、ある者は怒り、ある者は嗤った。しかし、その血は確かに受け継がれた。
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職を失い、食べる物にも困るようになった二十六歳の女性。ホームレスとなり漫画喫茶で寝起きする彼女が直面した貧困の正体とは。

「勝ち逃げ」に味を占めた誰かと、蜃気楼を越えることを諦めた誰か。その共同作業によって、この社会の悲しみは作られた。
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なぜ娘は父親を殺さなければならなかったのか?

まず自分を許せなければ、他者を許すこともできない。
「愛情が何か分かる?私は、尊重と尊敬と信頼だと思ってる」(P.235)
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50年前、出版社で出会った三人が人生を賭けて求めたものとは―昭和・平成から未来へと繋ぐ希望を描き切る。

「何かが終わる、と妙子は思った。次第に壊されていく山荘の姿は、何か大きな生き物の終わりのようにも見えた」(P.332)
終わりの始まり、それが1969。
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近未来の高度管理社会。15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。そこで彼が見つけた唯一の気晴らしは超暴力。仲間とともに夜の街をさまよい、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰りかえす。だがやがて、国家の手が少年に迫る―スタンリー・キューブリック監督映画原作にして、英国の二十世紀文学を代表するベスト・クラシック。幻の最終章を付加した完全版。

みんな世界を変えたいのに、誰もやろうとしないんだ。それって全然ハラショーじゃないな。よう、これからどうする?
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真辺由宇。その、まっすぐな瞳。まるで群青色の空に輝くピストルスターのような圧倒的な光。僕の信仰。この物語は、彼女に出会ったときから始まった。階段島での日々も。堀との思い出も。相原大地という少年を巡る出来事も。それが行き着く先は、僕と彼女の物語だ。だから今、選ばなければいけない。成長するとは、大人になるとは、何なのかを。心を穿つ青春ミステリ、堂々完結。

魔法を止めるのか、続けるのか。七草が思索し、答えを出す過程が、歌詞にリンクしていた。それぞれのタイトルにも呼応する要素を感じる。
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